どんな大会に参加するの?

私たちが参加する、「全日本学生フォーミュラ大会~ものづくり・デザインコンペティション~」は、米国で開催されているFormula SAE(後述)に倣い、社団法人自動車技術会が主催している競技会です。
この大会では、大学、短大、高専等の学生で構成されたチームが、フォーミュラスタイルの小型レーシングカーの企画・設計・製作を行い、競技会において車両性能のみならず、マネジメント能力等を含めた“ものづくりの総合力”を競います。
2003年第1回大会には、国内の17チームが、また、2004年第2回大会には海外からの3チームを含めた34チームが参加しています。2015年第13回大会現在では、国内外から90チームがエントリーする大きな大会となっています。

大会開催の背景は?

1981年米国において、『ものづくりによる実践的な学生教育プログラム』として、Formula SAE(SAE International主催)が開催されました。
第1回大会ではわずか6校だったエントリーも、今では140校というエントリー枠が、締め切り前にいっぱいになるほどの盛大かつ国際的な競技会となっています。
これに倣い日本でも、少子化、理科離れ、ものづくりの機会の不足等の現状が、自動車産業の将来に及ぼす影響を深刻に捉えた自動車技術会により、F-JSAE(全日本学生フォーミュラ)が開催されることとなりました。

参加目的は?

目標は、アマチュア週末レーサーに販売する(という仮定のもとで)車両を製作することです。したがって、加速性能、ブレーキ性能、操作性能、耐久性能が優れているだけでなく、美しさ、快適さ、低コスト、メンテナンス性を高めることも要求されます。
また、一日あたり4台の生産計画のもとに、その車両の実質コストは325万円以下という設定が設けられています。
この車作りを通して、実践的な問題解決力や応用力、旺盛な行動力やマネジメント能力などの経験を積むことができます。

ルールの概要

参加車両については、

●学生が構想、設計、製作したもので、F-SAEの規定を満たすもの
●前年の大会に参加した車両のフレームは使用不可
●車両構成部品も、できる限り学生自身で製作する

といったルールが設けられています。
また、プロの技術者や研究者から情報を入手したり、設計・製作における最低限の指導・支援は認められていますが、設計仕様の決定や設計図を描いてもらうことは許容されていません。
満たすべき設計、安全、競技の3つの要件のうち、厳格なルールが設けられている安全要件を除いたものは、学生の能力を生かせるようにと制約が必要最小限に抑えられています。

こんな競技が行われます

●車検
*車両の安全・設計要件の適合審査

●静的競技
*コスト(100点):車両製造コスト325万円以下、車両と事前に提出したレポートとの適合審査
*プレゼンテーション(75点):プレゼンテーション能力の評価
*設計(150点):採用した技術や工夫、さらにそれらの市場性を評価、口頭試問あり

●動的競技
*アクセラレーション(75点):0-75m加速のタイムを競う
*スキッドパッド(50点):8の字走行でコーナリング性能を評価、タイムを競う
*オートクロス(150点):約950mのコースを1周走行するタイムを競う
*エンデュランス(300点):約1000mの周回路を約22周走行、車の全体性能・信頼性を評価
*燃費(100点):エンデュランス走行時の燃料消費で評価

※括弧内の数字は配点を表しています。合計は 1000点 です。