学生フォーミュラ大会は、公益社団法人自動車技術会が主催する、学生自らが構想・設計・製作した車両によりものづくりの総合力を競う大会です。製作した車両の加速、旋回、耐久性能などの動的な性能のほかに製作コストや、自らが設計し製作した車両をPRするデザイン・プレゼンテーション能力を競うなど、技術者として必要な能力を総合的に育成することが目標とされています。1981年からアメリカで「ものづくりによる実践的な学生教育プログラム」としてスタートし、日本では2003年に第1回大会が開催されました。2024年時点でEVチームや東アジア、東南アジアの海外チームを含めて75ものチームが参加登録されています。
審査項目
審査項目は以下の通りです。これらの他に動的審査に出場するためには車両の安全・設計要件の適合を確認する車検や車重計測、騒音測定等の厳しいテストもクリアする必要があります。
項目 | 配点 | 概要 |
コスト | 100 | 車両価格、コストレポートを審査 |
プレゼンテーション | 75 | 車両販売を仮定した販売戦略、プレゼン能力の審査 |
デザイン | 150 | 開発プロセスや設計の工夫を審査 |
アクセラレーション | 100 | 加速性能の評価(75m) |
スキッドパッド | 75 | 旋回性能の評価(8の字型コース) |
オートクロス | 125 | 総合性能の評価(約800mコース×2周) |
エンデュランス | 275 | マシンの全体性能と信頼性・耐久性の評価(周回路を約20km走行) |
燃費 | 100 | エンデュランス時の燃費性能の評価 |
総合 | 1000 |
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